PHPエンジニアが転職するためのポイント(未経験者・経験者)

Javaと同じくらい需要が高いエンジニア職がPHPエンジニアです。Javaが企業の社員さんが利用する業務システムに使われるのに対して、PHPはインターネットで公開されたWebサイトの開発によく利用されます。PHPを採用したサイトは驚くほど多くあります。あなたがインターネット上で見つけた動的なWebサイトは半数以上がPHPで実装されているのではないでしょうか。PHPはサーバーサイドスクリプトなので、ユーザーの要求に応じてWebページが変わる仕組みを実現してくれます。例えば以下のようなサイトはPHPで構築されているケースが多いです。

①PHPは驚くほどシステム開発で使われている

PHPは例えば以下のようなサイトでよく利用されています。

例1.不動産の検索サイト

新居探しをするときに使う不動産会社の検索サイト。住みたいエリアや交通条件(最寄駅まで徒歩〇〇分など)、家賃の上限、下限など、希望する条件をチェックして検索ボタンを押せば、条件に合う物件情報の一覧が表示されます。不動産屋に行く前に物件相場やお気に入り物件を見つけられるので、利用者にはとても便利なサイトです。

検索サイトはPHPとMYSQLを組み合わせて実装できます。PHP側で検索条件を取得し、その条件をMYSQLに渡してあげて条件に合ったSQL文を生成すれば、MYSQLに登録済みで条件に合った物件情報を取得できますので、あとはその情報をフロント側に戻してあげれば物件一覧が表示されます。物件一覧の表示順もSQLのORDERBY句を使って昇順や降順に変更ができるので、ユーザーは見たい物件を見たい順に表示できます。

例2.転職サイト

転職サイトもPHPとMYSQLの組み合わせで構築が可能です。転職サイトはまず会員登録を行いますが、入力した情報はユーザー情報としてMYSQLでINSERT文発行によりDBに登録されます。ユーザーが企業を検索する時はエリアや希望年収などの条件を設定すれば、その条件をMYSQLに渡してあげて条件に合ったSQL文を生成すれば、MYSQLに登録済みで条件に合った企業情報を取得できます。要領は上述した不動産の検索サイトと同じです。転職サイトの特徴は企業側もユーザー検索ができるという点です。企業は企業アカウントにログインして、自社の条件に合った人材を検索することができ、採用したい人材がいれば、企業側からスカウトメールが送付できます。これはユーザーが会員登録時に登録したメールアドレス宛てに企業がメールを送れるシステムですが、これもPHPとMYSQLの組み合わせにより実現できている機能です。

例3.SNSサイト

Facebookに代表されるSNSですが、SNSサイトもPHPで実装できます。現にFacebookは当初、PHPで構築していました。SNSで重要な機能はチャット機能やlike機能ですが、チャット機能は投稿したコンテンツやコメントをユーザー情報と紐付け、MYSQLに保存すればいつログインしても自身のコンテンツやコメントは取得できます。like機能もPHP側で受け取ったアクションをMYSQLに登録してしまえば、like機能は実装できます。

SNSは、PHPとMYSQLで十分に実装できます。SNSサイトだけでなく、企業サイト内に設置した、お客様とやり取りをするチャット機能も同様にPHPとMYSQLのセットで対応できます。

例4.Wordpress

今、圧倒的にWebサイトに採用されているのがオープンソースCMSのWordpress。一部の発表では、全世界のWebサイトの25%以上はWordpressを使っているという情報も。
有名企業のWebサイトも今ではWordpressにどんどん置き換わっています。
Wordpressはテーマを実装するだけで美しいWebサイトや会員制Webサイト、Webメディアが構築できますが、WordpressもPHPで構築されています。そのためWordpressをカスタマイズしたい場合はPHPさえ理解できればオリジナルのWordpressサイトが構築できますし、テーマが自作できるようになるので、テーマを販売すれば売上獲得にも繋がります。

②なぜPHPを採用したシステムやCMSが多いのか

このようにPHPを採用したサイトやCMSが世の中に広まっていますが、ではなぜ開発者はPHPを採用するのでしょうか。PHPの魅力ともいえるその理由を探っていきましょう。

実装が容易

PHPはサーバーサイドスクリプトでありながら、HTML表示を念頭に作られたため、極力シンプルな構文になっています。変数もデータ型を意識せずに利用できますし、ループ処理の書き方も比較的簡単かつシンプルです。またフレームワークが充実している点も実装を容易にします。CAKEPHPやLaravelに代表されるPHPフレームワークはWebサイトをシンプルかつ容易に構築でき、かつ安定した稼働も確立しています。PHPの構文自体がシンプルなのに、さらにフレームワークでサイト作りをシンプルにしてくれるので、スピーディーな開発ができ、お客様にも喜ばれます。

オブジェクト言語なので拡張しやすい

プログラミング言語の中でPHPはオブジェクト指向を採用した言語になります。オブジェクト指向の理解はエンジニアでも最初の頃は理解しづらい考え方なのですが、ザックリ言うと、「機能が拡張しやすいように考えられた言語」になります。

Webシステムは新規作成後、頻繁に追加で機能を実装したり、逆に機能を失くしたりしますが、非オブジェクト言語の場合はこの機能追加や削除がしづらい仕組みになっています。もちろん、機能追加や削除はできるのですが、様々なプログラムに注意しながら変更しなければいけません。しかし、PHPは他のプログラムをあまり気にせず、追加したい機能をそのまま追加できますので、システムをグレードアップさせるのに適しています。

サーバにアップロードしやすい

PHPはサーバに公開しやすいのも魅力の一つです。Javaをサーバに公開するためにはデプロイなどのSI作業が必要ですし、Javaに対応しているサーバを借りるのは高額な費用がかかります。しかし、PHPはロリポップやsakuraなどのレンタルサーバで公開が可能。面倒なSIも必要ありませんのでプログラムを作成すればすぐに公開ができます。

Webマーケティング実現可のサイトが作れる

Web市場が拡大したことでWebマーケティングを重視する企業が増えてきました。システムの内容次第ではユーザーの行動データを取得し、それをマーケティングに活かすことで売上拡大が期待できます。PHPとMYSQLでユーザー行動をデータベースに保存することで様々なWebマーケティングにつなげられます。

③PHPエンジニアに未経験者が転職するための条件

このようにPHPエンジニアの需要は拡大するばかりです。というより、現在のPHPエンジニア総数では圧倒的に人手不足です。そのためPHPエンジニア未経験者、またはエンジニア未経験者の方であってもどんどん内定がもらえる状況です。案件があっても担うPHPエンジニアがいない状況なので、未経験者の方でもどしどし転職してほしいところです。とはいいつつもエンジニア未経験者(なにかしらのエンジニア経験者は除く)の方が転職しやすくなるために、また内定条件を少しでも好条件にするためには以下の知識、または経験は身に付けておいた方が良いと思います。この経験があるのとないのとでは採用条件は大きく変わります。

PHPの参考書を1冊やり終える

PHPの基本的な構文は知っておいてください。PHPの変数宣言や配列などは簡単な参考書でも書いてあります。

またIF文やFOR文などの条件分岐もよく使われるので、最低限使い方や意味は理解しておきましょう。「PHPの教科書」などは実際にサイトを作成しながらPHP構文を覚えられるのでおすすめです。ただ熟読するのではなく、実際に手を動かしながらどのような動作をするのか手で、目で確かめながら学習してください。

MYSQLの参考書を1冊やり終える

PHPのセットともいえる、MYSQLの参考書も1冊やり終えておくべきです。MYSQLの参考書ではPHP内にMYSQLを呼び出す処理や簡単なSQL文が学べます。SQLはSELECT、INSERT、UPDATE、DELETEを実行するとどのようなデータ操作ができるかは理解しておきたいものです。システムは必ずと言っていいほどデータベースとセットに構築されます。そのためPHPのみの理解では、採用企業は少し躊躇してしまいます。実際にMYSQLの参考書を1冊買ってコマンド操作をすればデータベースがどのようなものであって、SQLで何ができるかが理解できます。(コマンドの操作など、手順はすべて購入する参考書に書いてあります。まずはMYSQLの参考書を1冊買いましょう。)「SQLを見ずに書くレベル」までは求めていません。まずはSQLでデータ操作ができることを実感しましょう。

HTML、CSSでサイトを作成

プログラミングではないのですが、HTMLとCSSでWebサイトを1つでも作ってみましょう。本来、HTMLやCSSはWebデザイナー(コーダーとも言う)が主に担うスクリプトです。またPHPサーバーサイド言語ですが、HTMLで表示することを念頭に作られているので、現場ではPHPエンジニアがHTMLやCSSまで担当する場合があります。PHPが理解できて、さらにHTMLやCSSも書いたことがあるならかなりポイントが高いです。もちろん、Webデザイナーのように美しいデザインができる必要はありません。理解していればよいです。

参考書を使ったPHPシステム作成経験

PHPを用いたシステム経験があれば企業が食いつくこと間違いなしです。参考書を1冊でも行えば、PHPの基礎力が付きますので、シンプルなWebシステム程度は構築できる力が付いているはずです。複雑なシステムを構築する必要はなく、簡単なチャット機能を実装したWebサイトやMYSQLからデータを呼び出して表示するサイト、会員登録できるサイトなどで良いです。PHPの参考書はやりながら実際のシステムを作成するので、要するにPHPの参考書を1冊やれば、「参考書を使ったPHPシステム作成経験」はクリアできます。

未経験者がPHPエンジニアになるためにしておくべき経験を記載しましたが、人手不足過ぎてすぐにエンジニアを採用したい企業は多数あります。その中には大手企業も含まれています(それぐらい現場では人数不足が深刻です)そのため、まずは転職サイトに登録したうえで、スカウトメールなどを待ちながらPHPやMYSQLの学習を始めるのがベストなやり方です。

④PHPエンジニアが高収入で転職するための条件

PHPエンジニアが不足する中、すでにPHPエンジニアで活躍している方々の転職は容易に実現します。しかしながら、経験者の転職はその条件が一番重要です。現在所属する会社よりも条件が下がってでも転職したい方はマレで、たいていの転職者は条件が上がるから転職したいはずです。ではPHPエンジニアが高収入で転職するためのポイントをお伝えします。

フレームワークを自力で使える

システムの質や開発スピードをアップさせるのはフレームワークです。各フレームワークのルールに従って、システム開発をすればムダなプログラムを書くことなく、シンプルに上質なシステム開発が行えます。シンプルなので開発スピードがアップするだけでなく、セキュリティ面やサーバ負荷の軽減と言った面でもプラスに働きます。


PHPのフレームワークはCAKEPHP、FUELPHP、Laravelが代表的なフレームワークですが、仕様に沿って適切なフレームワークを選び、自力でそのフレームワークを操作できる方であれば採用企業側は前のめりになるでしょう。

APIを自力で使える

プログラムはすべてゼロから構築するのではなく、すでに世に出回っていて、利用できるメソッドはどんどん利用するのが優れたプログラマです。世に出回っている、つまりそれだけ世のPHPエンジニアに利用されてきた実績がある、と言う意味なので、自らが作るメソッドよりも安全です。APIはどんどん使うべきです。そして、高収入で転職ができるPHPエンジニアは、APIをたくさん知っていて、また自在に扱えるエンジニアです。もちろん、APIをすべて覚える必要はありませんが、実装したいプログラムを考える時にAPIがパッと思い浮かぶエンジニアは優秀です。

MYSQLを自力で使える

複雑な機能追加が必要な案件は、SQLも複雑になります。サブクエリや外部結合、ビューやチューニングなど、初歩のDMLだけでは対処できないSQL技術を求められます。SQLはシステム開発ではわき役のように見られがちですが、SELECT文の取り方やテーブル設計の方法次第でシステムの質は大きく変わりますので、とても重要な役割を担っています。MYSQLやSQL文の扱いを自力で行えるエンジニアは高収入での転職が期待できます。

JSを自力で使える

最近ではJavaScriptの需要が高まってきています。JavaScriptはブラウザで簡易なチェック処理ができます。そのためすべてのチェックをわざわざサーバーサイドで実現しなくてもブラウザでできるので、処理スピードや画面表示のスピードが早くなりますし、サーバの負担も軽減できます。PHPで実装する前にJavaScriptで実現できる機能はJavaScriptで実装するような方針の企業が増えています。また欲を言うと、Vue.Jsやreactなども実装した経験があればなお良いです。

プロジェクトリーダーとして1つでも案件を完遂させた経験がある

高収入で転職するためには他のエンジニアをまとめられるような、プロジェクトリーダー経験がある人材で望ましいです。スケジュールに沿ってシステム開発を完遂する能力を持ち合せた人材です。一人で行うシステム開発は少なく、多くの案件は複数名のエンジニアがプロジェクトチームになって開発を行います。そのようなプロジェクトチームをまとめ上げられるような人材を企業は必要としています。技術力は足りなかったとしても1度でもプロジェクトリーダー経験をした方であれば高収入の転職はしやすいと思います。

⑤採用側が見るポイント

では、最後に採用担当者が面接時に見るポイントをご紹介します。どのような視点で選考を行うのかを把握したうえで面接に挑みましょう。

なぜ当社を望むのか

誰もが準備すべき、一番重要なポイントです。PHPを扱うIT企業といっても自社サービスを運営する会社、システム開発会社、Webデザイン会社など様々なジャンルのIT企業でPHPエンジニアは活躍する機会があります。そのため、なぜそのジャンルのPHPエンジニアを望むのかをしっかり落とし込みましょう。自社サービスを運営・拡大したいのか、ゴリゴリの受託開発を行って顧客の役に立ちたいのかなどその企業を望む理由があるはずです。採用担当者から言わせてもらうと、適当に考えた志望動機はすぐに見抜けます。そして、適当と思わせる志望動機には共通点があって、それは「いくつかの企業で使いまわせる志望動機」であるということです。例えば「自社サービスを運営したいので、○○サービスを運営している御社を希望しました。」これは、○○を変えれば、自社サービスを運営しているすべてのIT企業の志望動機にできます。このように使い回しできる志望動機は採用担当者は聞きなれています。なぜ当社を望むのか。当社しかない理由を見つける必要があります。
先ほどの例だと、「○○サービスというレシピアプリは日本で10万人のユーザーに利用されていて、たくさんの主婦のレシピバイブルになっております。今後女性の社会進出が拡大する中で少しでも多くの主婦の方に○○サービスを使ってもらい、家事負担を減らしてほしいという想いがあるため御社を希望しました。」
このようにより深いところの志望理由を見つけ出しましょう。表面的な理由では採用側も食いついてくれません。

なぜPHPエンジニアを望むのか

志望動機のほかになぜPHPエンジニア希望の理由も企業は気になります。なぜJavaじゃないのか、Rubyじゃないのか。その理由を明確に答えられるようにしておきましょう。ここは正直な回答で十分だと思います。「前職でもPHPだったので、それを活かしたい」、「手軽にたくさんのシステムが構築できるので」など自分がPHPエンジニアを選んだ理由を確認しておいてください。

コミュニケーション能力

申し上げてきたとおり、単独のシステム開発はほぼありません。たいていが複数名でプロジェクトを組んで開発を行いますので、コミュニケーションを取る機会は意外にも多いです。エンジニアはあまりコミュニケーションを取りたがらない方が多いですが、採用ではコミュニケーション能力の高さは良く見られています。技術力と同じくらい、いやそれ以上重視するIT企業もあります。

勉強する意欲

エンジニアは将来にわたって常に勉強をし続けなければなりません。IT業界では目まぐるしいほどスピーディーで優れた技術が生まれています。エンジニアは日々新しくなった美術を習得して扱えるようになる必要があります。今リリースされているプログラミングフレームワークも10年後は利用価値が下がってしまっていて、ほとんど利用されなくなるかもしれません。関連する技術(MYSQL、JavaScrpitなど)も含めて常に勉強する意識を持ちましょう。

まとめ

インターネット上に公開されている大半のwebサイトはPHPで構築されています。そう考えると、PHPエンジニアの需要が高いのは当然と言えば当然です。PHPエンジニアに転職するための求人は今、大いにありますが、将来的にはどうなるか分かりません。いや、変化の激しいこの業界だと1年後もどうなるか分かりません。だからこそ、今すぐにでも転職サイトに登録して、転職の準備を開始しましょう。

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